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~首刈りジャグラー《K・ジェイ》~

「な~んだ、《R》の奴が期待してたからどんなに凄い奴かと思えば……俺様と同じくらいの年頃の、おチビちゃんじゃないか!!」 「……ひっ………!!?」 急に後ろから話しかけられ、僕はビクッと体を震わせてから、ゆっくりと声のした方向に振り向いた。 その光景を目の当たりにして僕は驚いてしまう。 てっきり、さっきまで僕を襲ってきた《P》のように、おぞましい姿をしている化け物が話しかけてきたと思ったのに―――、 そこには、恐らく僕と同じくらいの年頃の子供が立っていたのだ。 しかも、その子供は先程の《P》とは違って、きちんと人間の姿をしている。 《P》と同じ所といえば、両目を瞑り涙を流している表情の柄の仮面を被っていることくらいだ。

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