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~首刈りジャグラー《K・ジェイ》~
―――どうも、おかしい。
口では偉そうな口調で、僕を始末すると言ってはいるけれど、先程の《P》と違って《K・ジェイ》は本当に僕を本気で始末するつもりなのだろうか?
――ヒュッ……
――ビュッ……
鎌を僕の首に向かって振って攻撃しようとしてはいるものの、やはり僕を本気で始末しようとする気迫が《P》と比べて少ないように僕は感じてしまう。
「もう……止めよう。僕は……きみが誰だか……もう分かってるよ……ジ……ャ………」
「それ以上………言うなっ……!!?」
―――僕の首を狙って振っていた鎌がピタリと止まり、咄嗟に僕が言おうとしている言葉を止めようとした《K・ジェイ》の叫ぶ声が辺りに響く。
その行動のせいで、僕は《K・ジェイ》の正体が誰なのか、今度こそ確信を抱いてしまったのだ。
「どうして、きみが僕に対して……こんな事をするの?よりにもよって、一番僕の側にいた筈のきみが……何で?ねえ、教えてよ……ジャック…………」
「ア…………アレン……ッ……」
僕の泣き声と《K・ジェイ》が僕の名を呟く声だけが、辺りに響くのだった。
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