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~首刈りジャグラー《K・ジェイ》~

「ジャック―――あの時、学校で言えなかった僕の本当の気持ち……今なら君にハッキリ言える……っ…………」 ポウッ………… ふと、持っているスノードロップの花が暖かな光で包まれる。そして、すぐに僕の望む物に姿を変えた。 【一輪の赤い薔薇の花】 ―――赤い薔薇は永遠の愛を示す花。 『愛しのアレン……いつか立派な大人になって……お前に一輪の薔薇の花をプレゼントしてやるよ。だから、それまで待っててくれ……約束だ』 『え~……本当に!?でも、それって大人の男の人が綺麗な大人の女の人にすることじゃないの?でもさ―――』 いつだったか二人きりの時にジャックと会話した内容を思い出す。そうだ、あの時はたしかチャイムに邪魔されて肝心の言葉を言えないまま、そのまま忘れてしまっていた。 だって、まさかーーー、 ジャックが悪い誰かに殺されて生きたままの姿で、永遠に会えなくなるとは夢にも思わなかったから―――。 「―――僕は嬉しいよ、ジャック。たとえ一輪の薔薇の花でも、心から愛している君にプレゼントされるなんて……本当に、愛している。あの時、その言葉を言えなくてゴメン。これからも、一番に君を愛するよ……たとえ、ジャックが生きた姿じゃなくても……だから、永遠におやすみ。今まで、僕のそばにいてくれて、ありがとうっ……」 とめどなく溢れる涙をこらえることができずにボロボロと流し、ぼやける瞳で安らかな表情を浮かべて横たわるジャックへと囁くと、そのまま一輪の薔薇の花をジャックの体へと置いた。 すると、涙を流し続けながら、ジャックへとすがる様に抱き付く僕の気持ちなど、お構いなしに徐々にジャックの体は、そのまま音もなく静かに消え去るのだった。

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