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~お人形さんは【真相】を知る~
キイッ____ガチャ…………
何度も来たことのあるエディの部屋____。
そんなお友達のエディの部屋のベッドの上に___バルーンアート化した大人の男が、同じくバルーンアート化しているエディの上に乗っかっている。二人共、肌色一色で__それは、つまり生まれたての裸の状態で重なり合っている事を意味しているのだ、と賢い僕は真っ先に悟った。
ガタ、ガタと古いベッドが規則的なリズムで揺れている事から___僕はそのベッドでどんな行為が行われているのかを知って、思わず吐き気がこみ上げてくる。
自分のパパと、友達であるエディが____性行為しているという異常な光景など僕は見たくなんてないのだ。何も知らない無垢な子供には、刺激が強過ぎる。しかも、僅かに媚びるような声色でパパを誘惑しているエディの姿など目にするのさえ辛いのだ。
「こ、こんなのは嘘だ――嘘、嘘だよっ…………」
【賢いアレン……何が嘘だっていうの?今、目の前にある光景は――全部真実だ。賢い君が無意識の内になかった事にして見てみぬフリをしていた真実だよ……それを頭の中に叩き込んだ上で__今度は別の場所に行こうか?】
自らが手にした【お人形となったアレン】の反応を見て満足げに覗き込みながら___いつの間にかビックリ箱のピエロそっくりな姿となった【喜怒哀楽の道化師 P・E】はケタケタと笑いながら言い放つ。
『ああ……素晴らしいよ__エディ!!天使のように美しい私の息子のアレンを抱くのもいいが__キミの小豚のような肥えた肌も私のものを離さずにしっかりと吸いついてきて、とてもいい』
『…………ッ……』
『はは、今____誰か他の男の名を呟いたな。エディ……キミはとても悪い子だ――私との遊戯の最中でそのような愚かな事をするとは……お仕置きだな、小豚のエディ__』
ズチュ……ッ……とひくつく白濁液にまみれたエディのアナルから己のモノを引き抜いたパパは側にある鞄の中から赤い縄と鞭を取り出すと、慣れた手付きでエディを縄で縛り__そして容赦なく鞭で叩き始めた。
その光景を目にした【お人形さん】の僕はがっくりと頭を垂れ下げてしまう。声も出せないのに、頭だけ動かせるのだけは唯一の救いだ。頭を垂れ下げたおかげでその光景を直視する行為からは逃れられたとはいえ__パパとエディがこのような卑猥な関係を持っていたという事実は変わりようがない。
バシ、バシッ……と勢いよく鞭を打つ音と__興奮しきっているパパの声を半ば強制的に耳にしながら【喜怒哀楽の道化師 P・E】と【お人形さんの僕】は忌まわしい《エディの部屋》から出て行くのだった。
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