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extra.2-2

「…あーあ面倒くさい。ほんと誰だこんな辺鄙な場所に会社つくったやつ…エントランスまで車で乗り入れてんのに中は遠いし、糞陰気だし」 「ほんと誰だろ、死ねばいいのになそいつ」 「な」 「言っとくけど俺じゃなくて義世だからな、此処の設計案出したの」 「…ほんとセンスヤバイわ。特にトイレの位置とか…あと自動ドアの開き具合とか神がかってる」 「ああまったく、あのトイレの位置は設計者の人柄みたいなもんが溢れ出してるな」 「下手くそか」 「また俺を下げて義世を上げる風潮か。苛立たしい」 「…苛立たしいと言われても」 「自然の摂理でしょうよ」 「そういや社長、実際副社長と付き合って無いんですか?」 「定期的に聞くよなそれ」 「野郎2人暮らしで名前呼び合ってたらちょっと…」 「そんな事言われましても、もう10年くらいの付き合いでして」 「俺、副社長になら抱かれても良いわ…」 「お、俺も…」 「あたしも…」 「さて、これで開いたか。アイツ本当にパスワード掛けてる意味ないな、こんなん適当に入れたら入るだろが」 「萱島さんのPCのパスはチャットで晒されてますからね」 「待受ダサっ!!」 「ほら社長まで言った」 「やっぱダサいだろアレは、どう考えたって」 「ちょっと格好良くしようとしてる所が尚更ダサい」 「そんな掘り下げて考察すんの止めてあげて下さいよ」 「…ついでに変えといてやろ」 「余計なお節介を」 「いや、アレは本当に変えた方が良い」 「……」 「……」 「何すか」 (カシャッ) 「…いやいや」 「無言で佐瀬の顔面を撮って戻って行ったな」 「社長、流石に起動して直ぐ佐瀬の顔はちょっと…」 「面白いかなと思って」 「アンタそんなんばっかだな」 「……」 「佐瀬、お前の顔がフォトショでむっちゃ加工されてる」 「やめて」 「集中線とか加えられてる」 「迫って来てるのか」 「暑苦しいな」 「……」 「…ふっ」 「……」 「あっはっはっは」 「何の爆笑だよ」 「社長が俺らのやる気を削いでくる」 「…千葉、千葉ちょっと」 「おい千葉、牧場主が呼んでるぞ」 「何ですか?」 「見てみ」 「………ふっ…ふは…さ、佐瀬が熱い…!」 「これ沙南の待受にしようと思うんだけど」 「いや待った…もうちょい、フォーカスをこう…」 「……」 「あっははは!」 「何やねん」 「うるせー…」 「千葉と責任者は混ぜるな危険だからな」 「やばい何この佐瀬…お米いっぱい食べてそう…」 「冬場にしじみとか採ってそう」 「いやーこれは元気出るわ、活力が湧いてくる」 「良い待受出来ましたね」 「おいお前ら、アイツが立ち上げるまでネタバレすんなよ」 「うるっせえんだよ」 「しじみがとぅるるじゃねーんだよ」 「ふー…さて」 「……」 「帰るか」 「何しに来たんだアンタ」 (またゴミみたいな物を上げてすみません)

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