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《elfyroid》が俺のマンションにやってきた④
――し、知らなかった……。
《elfyroid》っていうのはレンチンで誕生するものだったのか――と衝撃を受けつつ、布団の上で横たわるそれをジッと見つめていると――、
「ナニをしてるんじゃ……旦那さん――はよ、こっちに来るんじゃ……わしはお腹がへってたまらん!!」
――お腹が、へっただって?
そういや、さっきのふざけた説明書にエサがどーたら、こーたら書かれていたな――。
その事を思い出した俺は、一連の騒ぎのせいてフローリングの床に落ちてしまっていた説明書を拾い上げてから今一度目を通してみる。
【この型のelfyroidにとってのエサは――あなたの下半身から滲み出る新鮮なミルク……です。大人なあなたなら――言いたいことわかりますよね?】
まったく、《elfyroid》の販売元である大手企業の《e.r.k》も――ふざけた説明書を作るものだ。普通ならばセクハラで訴訟ものだというのに――。
【あ、それと――大人なあなたに良いことを教えておきます……elfyroidの首筋にある突起物を押せば――あなたの世界が更に広がります……さあ、まずはレッツトライ!!】
――ばしっ……!!
と、思わず説明書を床に勢いよく投げつけてしまった。
(でも……夢々との事があって以来――確かに溜まってはいるし……カーテンを閉めりゃ……今の時間でも周りの奴らにバレることもねえし……一度、試してみるか……こいつも、腹がへったと喚いてうるせえしな……)
布ひとつ身につけず、象牙のように白く滑らかな素っ裸の《elfyroid》を見て、ムラムラとしてきた俺は――ゴキュッ喉を鳴らしてからカーテンを閉めるために窓の方へと歩いて行くのだった。
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