2 / 10
第2話
[9時にA駅に集合。]
そんなメールがタケから来たのは、夜中の2時やった。
駅へ行ってみて、かなりガックリきた。
駅にはタケだけやない、クミにエリ、ヒナ。それとどういう訳か、マツまでおった。
つまり、男3に、女が3。
まぁ、そら、そうやんな。
フツー、男が2人きりで海なんか、行かんよなぁ…。
ため息を噛み殺して、そのまま俯いとったら、タケがやって来て、俺の顔をヒョイと覗き込んだ。
―ち、近いっ!
「どないした?変な顔して。…眠いんか?」
「あ、…ぅ、うん。」
コレだけでドキドキが止まらんとか、ヤバイやろ!!
しっかりしろ!俺。
「きっとヒロくん、今日が楽しみで、昨日眠れんかったやわ。な、そやろ?」
割り込んでくるクミが、心底ウザい。
「わっ!電車もう来たし。クミちゃん早よ行こっ!!」
エリの声で、慌てて俺らは電車に飛びのった。
ともだちにシェアしよう!