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第2話

[9時にA駅に集合。] そんなメールがタケから来たのは、夜中の2時やった。 駅へ行ってみて、かなりガックリきた。 駅にはタケだけやない、クミにエリ、ヒナ。それとどういう訳か、マツまでおった。 つまり、男3に、女が3。 まぁ、そら、そうやんな。 フツー、男が2人きりで海なんか、行かんよなぁ…。 ため息を噛み殺して、そのまま俯いとったら、タケがやって来て、俺の顔をヒョイと覗き込んだ。 ―ち、近いっ! 「どないした?変な顔して。…眠いんか?」 「あ、…ぅ、うん。」 コレだけでドキドキが止まらんとか、ヤバイやろ!! しっかりしろ!俺。 「きっとヒロくん、今日が楽しみで、昨日眠れんかったやわ。な、そやろ?」 割り込んでくるクミが、心底ウザい。 「わっ!電車もう来たし。クミちゃん早よ行こっ!!」 エリの声で、慌てて俺らは電車に飛びのった。

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