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第4話
「あ、あのっ!私、友達も待ってますし…。」
「その友達も一緒でいーよ。こっちで僕らと楽しく遊ぼうよ、ねっ?」
「ちょ、ちょっと!離して下さいっ!!」
どっかで見たよな女子が、2人組に絡まれて、困っとる。
って、あれ。エリやんか。
気付いた俺は、速攻で動いた。
「おぉ!エリ。なんや、こんなとこにおったんか。探したで。」
のんびり俺が声を掛けると、カクテルを売る店の前で、エリは勢いよく振り返った。
「あっ、ヒロくん!」
あからさまにホッとした顔でこっちにやってくる。
「で?!そちらは、どちらさん?」
エリを庇うように立つ俺を見て、舌打ちしたヤツラは、酒臭い息を吐きながら、どっかへ消えた。
「あっちでクミも待っとる。行こか。」
「うん!!かき氷、買って行こ♪」
メガネの大人しそうな顔立ちとは真逆の、メリハリバディ。
それに、この少しズレた受け答え。
あの2人組みが目をつけたんも、ちょっと分かる気がするな…。
「なるべく、誰かと一緒におった方がええぞ。」
俺は保護者気分で注意すると、エリを連れて、歩き出した。
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