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第10話
今はまだ隆を連れ回せないので弁護士をマンションに呼び、鈴木隆の戸籍登録の書類を持って来てもらう。
首輪はカーボン製表面エナメル加工のヘーゼルブラウンカラーの物を注文している。
俺は働かずとも余裕で食っていけるくらいに金はあるので、大学を休学して隆に最低限の勉強を教える事にした。
もっと勉強したいと言いだしたら、勉強する環境を整える予定だ。
いの一番にしたい勉強が、俺の名前を漢字で書く事だと言った隆は本当に天使なのではないだろうか?
肩甲骨辺りに翼が無いか、脱がせて確かめたくなる。
だが、今は安定期に入ったとは言え身重の状態だ。
俺のオスで迎え棒をするには少し早すぎる。
俺は毎晩、隆が寝静まると一人で自己処理するようになっていた。
隆が多少筋肉質で体力があろうとも、今はダメだ。
隆が許可しても、俺が許可しない。
今夜もリビングでシコシコと一人でやっていると、カチャリとリビングのドアが開く。
ガタッ!バタタッ!!と、俺は慌てて片付けようとするが、匂いは片付かない。
隆にアッサリとバレてしまう。
「創一郎、一人でしないで俺も呼べよ。」
隆は俺の男性器の前に跪き、右手で陰嚢を左手で陰茎を持ち上げ、先端に舌を這わせる。
ヘーゼルの瞳は俺の眼を見つめ、挑発するようにネットリと長く赤い舌を絡ませる。
舌を上下に這わせ根元にたどり着くと、スンスンと匂いを嗅ぐ音が聞こえる。
こいつ、なんてエロい事しやがる。
根元の裏スジからツツーっと先端まで舐め上げる姿は煽情的でエロい。
俺のオスの先端をデカいカリまで飲み込み、鈴口を喉でチュパリと吸い付きながら刺激する。
オスの硬度は上がり限界が近くなってくると、チュポンっと唇が離れる。
「まーだだよー。」
隠れんぼのリズムでニコリとした笑顔で、俺にお預けを言い渡す天使の翼は黒く見える。
俺の幻覚だが。
右手でオスを撫で摩る力も、緩められてしまっている。
射精感が遠のくと、隆はまた俺のオスに舌を這わせて味わうように転がす。
シュッシュッと激しく擦られ、熱い喉に刺激され、再び射精感が募ってくる。
チュポンと、また音がする。
「クッ、うっ?あっ?」
俺はまだ焦らされる。
その天使だけど、悪魔の笑みに俺はあと何回踊らされるのか?
「俺が欲しい?」
隆は赤い舌で唇を舐めながら聞いてくる。
エロい。
着ていたスウェットを脱ぎ、我が子でポッコリ膨らんだ腹が露わになる。
「欲しくないのか?」
もう一度聞いてくる。
エロい。
「俺は隆が欲しい。お前だけだ。」
俺は隆の焦らしという誘惑の手管に堕ちた。
隆は俺の膝に向かい合わせで乗り上げ、俺の右手を尻に這わせて拡げろと指示する。
俺は隆の言う通りに隆の孔を気持ち良くなるように馴らしていく。
ハアハアと互いに息が上がって深いキスをすれば、隆の腰が上下に揺れる。
左手で隆の小さなオスを撫でるが勃たない。
「隆、俺のメスか?」
俺は目を細めて聞く。
「俺は出会った瞬間から、創一郎のメスだ。」
隆の孔が十分に拡がり、隆の腰を俺のオスの上に沈める。
ヒートの出会い以来、初めてのSEXだ。
腹に刺激を与え過ぎないよう緩々と隆を揺すり、隆の中の肉の感触を楽しむ。
隆も俺のオスの感触をジックリと楽しむように孔の内側の肉をオスに絡ませる。
浅い所を刺激しては、
「あっ、ふんんんっ、やっ」
我慢し切れず、小さな声が漏れ出る。
その耐える色香は俺を本当に上手に煽る。
「や、じゃない。もっとだろ?」
俺はペロと隆の結ばれた唇を舐める。
腹への刺激を少しだけ強くすると、首に巻きつき、隆の唇が耳に寄せられる。
「ハッ、ハッ、ひっ、んんぅふっ」
耳に心地よい最高のBGMだ。
俺の余裕をどんどん削る音色に、俺も無言で激しく腰を振り、中に特濃の精液をぶちまける。
ヒート時以外のSEXは甘やかで優しい。
疲れて俺に身を任せる隆をソファに寝かせ、孔の中の精液の後処理をする。
それからホットタオルを作り、隆の身体を隅々まで拭きあげる。
綺麗になった隆をベッドに寝かせ、俺はシャワーを浴びた。
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