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第15話
俺たち子供は隆一郎(りゅういちろう)と名付けられた。
まだバースが分かる段階ではない。
生まれて四カ月だからだ。
隆一郎の瞳は創一郎の海の色。
毎日オムツ替えと授乳と夜泣きだ。
夜中の授乳の後は創一郎があやすようになった。
オムツ替えも積極的だ。
既に絵本をも読み聞かせている、親バカっぷりだ。
俺にも構え。
とは、恥ずかしくて言えない。
このセリフ、普通は旦那側が言うらしい。
いやまあ、俺愛されてるよ。
それは分かってるけどね、俺を見ろ。
ヒートするぞ、この野郎。
出産が終わってまだヒートが来ていない俺は、まだ創一郎の正式な番じゃない。
早く番になってしまいたい。
そうすれば恐れずに外に出られる。
俺は施設から出て、かなり?わがままだって言えるようになって来た。
望んでいいと創一郎が許してくれたからだ。
人間として生きていいと。
俺の創一郎へのわがままは、「俺に構え」くらいなもんだけど。
俺が隆一郎に嫉妬するくらいだから、「きっと俺と同じスーパーΩかもしれない」と思ってしまうくらいの溺愛っぷりなのだ。
お、俺だって隆一郎は可愛い。
可愛いけど、創一郎は俺のだ。
あ、これ、ヒート来る前のヤツだ。
αを独占したくなる衝動。
「創一郎、ヒート来る」
隆一郎を可愛がり中の創一郎に言う。
創一郎の目がギラリと光る。
「本当だ。少しフェロモンが強くなり始めてる。隆一郎を寝かせるから、待ってろ。」
どこまでも良き父親だな。
身体がだんだんと熱くなって、乳頭がジンジンとする。
小さいオスが勃ちあがり蜜を垂らす。
創一郎を受け容れる孔は腫れぼったくなり、愛液がトロリと濡らす。
瞳は潤み、熱い吐息が漏れる。
早く、早く来い、創一郎。
身動ぎすればTシャツに乳頭が擦れ、快感が身体を震わせる。
ポッテリとした唇からは、小さく甘い喘ぎ声が漏れてしまいそうだ。
堪らず自らの指で乳頭をなぞり、快感を追い始める。
一方の指を唇に運び、舐めしゃぶる。
「ふっ、うっ、んっ、んっ」
完全に一人でおっ始めてしまった。
シャツを脱ぎ、ズボンをずり下げる。
小さなオスを濡れた指先で先端を撫でる。
身体が汗ばみ、更にフェロモンが濃くなる。
リビングは完全にメスの獣の棲まう巣と化す。
創一郎が戻るまで待てない。
再び指を舐め回し、創一郎を受け容れる孔に指を入れて中をかき混ぜる。
挿れているのに、足りなくて腰がカクカクと刺激を求めて揺れる。
「凄い絶景。」
戻って来た創一郎は既にオスの目をしており、ボトムスの前が大きく膨らんでいる。
俺は答える余裕も無く孔を掻き回して、俺だけのオスに見せつける。
「リビングからフェロモンが漏れて家中満たしてる。」
耳のそばで言われれば、その吐息が更なる刺激となって絶頂しそうになる。
「ハァっ、早、くぅっ、アッ、ァン」
俺はとにかく創一郎を誘惑せずにはいられない。
創一郎も分かっているくせに、理性を無理矢理保ち、俺の痴態を見ている。
『運命の番』のヒート時のボディートークの理解率は高い。
身体が自然と理解し合い、シンクロしていく。
俺の身体が「俺の痴態を見ろ」と、運命に言った。
だから運命は俺の痴態を間近で見てる。
俺たちはこれからヒートの時は、そうやって会話をする。
初めて出会ったヒートの時もそうだったからだ。
本能に身を任せ、本能むき出しの会話をして繋がりを深くする。
俺はオスを誘惑するメスの本能に従う。
創一郎、首輪が邪魔だ。
そう思うだけでいい。
首輪が直ぐに外れる。
俺に触れろの合図だ。
創一郎は、違えない。
俺の運命だからこそ受取り、理解する。
俺に抱き着き、運命は俺に艶めかしく深くキスをする。
「吐息一つ、外にこぼしてなるものか」と。
運命は「やっと触れた」と頸を舐めキスをする。
俺の背中を抱き抱えて頸に頭を寄せ、胸の先を指の腹で刺激する。
運命の愛撫はどこを触れられ、舐められてもとても心地良く、俺を高めていく。
何度も小さく絶頂を繰り返し、俺に「欲しがれ」と言うのだ。
俺は「いつだってお前が欲しいよ」と、運命のオスを優しく撫でる。
運命は孔に俺の指を運んで挿入れ、運命の指を共に埋める。
二人で孔を刺激し、運命のオスを受け容れる準備をする。
運命は「早く」と身体をずり下げ、孔を舐る。
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