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第15話 衝突

足を庇いながら歩き校舎へと入った優太は、保健室へ向かう。 授業中ということもあって、校舎内は静かだ。 「あ、血が…ヤバイ、垂れるっ」 垂れてきた血を手でガードしながら歩くので、なかなか進まない。 保健室は第二校舎の一階の端に位置している。 優太が入った場所から生徒会室、資料室、カウンセリング室を通りすぎて漸く辿り着いた保健室のドアを見上げた。 「えっ…不在?」 ドアには『職員室にいます』と、プレートが下げられていた。 一応ガチャガチャとドアを動かしてみるが、施錠がされている。 「ウソだろ、はぁっ」 絶望を感じながら大きく溜め息をつくと、優太は近場の水道を目指した。 とりあえず汚れを落として、血を洗い流そうと思ったからだ。 再び歩き出すと、さっきよりも出血が増えて優太は焦った。 廊下に血が染まりそうで怖くなり両手で傷口を覆うと、自然と視界が下へと向く。 丁度出入口に差し掛かっていた。 ドンッ 「うわあっ⁉」 「ってぇ‼」 思いきり誰かにぶつかり、不自然な体勢だった優太はそのまま後ろへゴロンと転んでしまった。 「痛たたた~っ」 どうやら、優太は誰かにのし掛かられている状態だった。 「ってぇな、おい。何でこんなとこに…」 耳に入るその文句を呟く声に覚えがあった優太は、ギクリと身を固くした。 「…って、またお前か」 甘凱が、そう言いながら眉間に皺を寄せ優太を見下ろしていた。

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