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ラストタイム・ラバーズ 03

 近頃のシブタニは、アトリエにもほとんどいられないほど忙しく飛び回っているため、誰の目も届かないところで二人きりになると、どうにも舞い上がってしまう。 「イブ、俺がいない間どうしてた?」 「本を読んでた。研究所の休憩室にある雑誌や新聞も」 「へえ。イブは勉強熱心だね」 「……だって寂しかったから、シブタニのことを考えないようにしてた……」  ぽつりと呟いた声が、やけに子供っぽい甘ったれた響きになり、ハッと我に返る。 急に恥ずかしくなって慌てて顔を上げると、とろけそうな笑顔を浮かべたシブタニが、こちらを見つめていた。 「俺と、一緒にいたかったの?」 「……うん」 「ふうん。でも考えないようにするなんて酷いな」 「え……どうして?」 シブタニがわざとらしく首をすくめ、僕に覆い被さって顔を近づける。 「だって俺はずっとイブのこと考えてたよ。隣にいない時も、イブにキスしたい、身体中撫で回したいって思ってた。こんな風に……」 「わ、あっ、んん……」  耳元でくすくす笑いながら、シブタニがシャツの裾から手を差し込んだ。 もぞもぞと服の中を移動し、平べったい胸の先を、イタズラするように引っ掻く。
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