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ラストタイム・ラバーズ 09

 近頃の自分はやっぱりおかしい。  感情パタ―ンはたくさんプログラムされているけれど、時々コントロ―ルを失い、誤作動と思しき反応が体のあちこちで起こる。  もしかしてどこか壊れてしまったのだろうか。 致命的な欠陥が見つかれば、シブタニに飽きられる以前に、即刻スクラップ行きだ。 元“廃棄くん”に修理費用を出してやるほど、LLは甘くない。  “不安”の数値が急激に高まり、立っていられなくなる。 廊下の突き当たりに見えた所員用休憩室へと駆け込み、パイプ椅子に座って机に頭を突っ伏した。大きな深呼吸を、二度、三度繰り返す。  がらんとした室内に人気はなく、しばらくすると数値は緩やかに下がり始めた。 ようやく調子を取り戻し、そろっと顔を上げると、卓上に新聞や週刊誌が散乱しているのが目に入った。先程まで誰かいたのかと辺りを見渡すが、既に気配はない。  せっかくだから仕事代わりに片付けをしていこうと手を伸ばしかけた時、開きっぱなしの雑誌の見出しと新聞記事が、僕の視線を強く引きつけた。

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