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ラストタイム・ラバーズ 15

「えっと……えっとね、今度こそ僕の部品をリサイクルして、シブタニシリーズの仲間に加えてほしい。そうすればずっとシブタニの一部でいられるし、ほんの少しだけど、役に立てるでしょう」 「え……」  シブタニが息を呑み、目を見開いてこちらを凝視している。 顰められた眉から、今しがた口にした願いが歓迎されていないことは伝わったが、譲れなかった。 「我儘言ってごめんなさい。でもこのままお別れしたくない。ずっとずっとシブタニの側にいたいんだ」  きっぱりと主張して、ほとんど睨みつける勢いでシブタニを見つめると、大きな溜息が彼の口からこぼれ落ちた。 「イブ、それは本心なの? ずっと側にいたいって言いながら、リサイクルして欲しいって、矛盾してるのわかってる?」 「矛盾してないよ。シブタニがLLからいなくなっても、唯一接点を持てる方法だから。忙しいのはわかってるけど、今日しかお休みがないならこれからでも……」 「だめ。絶対だめ。言うに事欠いてこれからリサイクルしろだなんて、バカ言うんじゃない。そんな誕生日プレゼントがあるか!」  聞いたこともないほど厳しい口調で、シブタニが低く唸った。 刃物のように鋭い瞳を向けられ、体の内側が切り刻まれる。

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