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ラストタイム・ラバーズ 21
怒った顔で言いながら、シブタニが瞼を掌で覆い、衝動を堪えている。
しかし、お尻の下に硬く盛り上がった熱を感じ、どきりとした。
「……ほらぁ、勃っちゃったじゃんか……」
頬を染めて恥ずかしそうに申告され、たまらない気持ちになる。
「早くパートナーになりたい…‥。僕もしんどい……」
「ったく、自分で煽ったくせにしょうがないな……。パートナーになったら覚悟してて。毎日メイクラブするから」
「うん。毎日する」
「………………ったく、もおおお」
シブタニが頭を抱えて呻き声をあげた、自分から大胆なことを言っておいて、いざ肯定されると、悶絶せずにはいられないらしい。
「もう、どうすんのさこれ……」と文句をこぼしながら、股間を見て溜息をついている。
近寄りがたいほど綺麗な顔立ちの彼に、こんなお茶目な一面があるなんて、なんだかずるい。
「ねえ、シブタニ。やっぱりもう一度、誕生日プレゼントをリクエストしてもいい?」
「え……? ああ、もちろん! なにがいいの?」
「あの……指輪が……シブタニとお揃いの指輪が欲しい、です……」
ドキドキしながら願いを口にすると、一瞬目を見開いたシブタニが、ひどく幸せそうに相好を崩した。
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