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第31話 *
「どうだ?気持ちよくなってきた?」
・・・・・ぅ・・・・あ・・・・ぁ・・
さっきから、俺の後ろを天野さんの指が出たり入ったり・・・
「な、んか・・・、変。」
ベッドの上でうつ伏せになって、自分では見えないから感覚だけが研ぎ澄まされる。
浣腸をされてるような、異物が入っている感覚で。
でも、擦られてキモチイイ。
「あ、まのさん・・・・俺、・・・・」
「え、なに?!もうイキそう?・・・」
ちょっと焦った声の天野さんは、しばらく動きを止めて俺の様子を伺う。
「こ、んな事するんですか?・・・男同士はここを使うって事?」
「・・・そう、でも使わないで触りっこだけしてるカップルもいるよ。女の子と違って濡れる訳じゃ無いし、いろいろ準備もあるしね。まあ、千早くんにはまだ早いな。とりあえずは、ここにも感じる部分があるって事を身をもって覚えとくといい。」
「・・・・・」
そういうと、また再開し出したけど、くすぐったいような苦しいような、声を出したくないのに堪えるのもつらくて、思わず吐息が洩れた。
「この辺が・・・」
と、天野さんが言ったその時、「ひぁっ・・・!!」っと俺の口から叫ぶような声が出て、口を押えた。
あ・・・・・・・あ・・・・・ぁ・・・
それでも執拗にその部分を攻められて、呻くような声が洩れてしまう。
「声、我慢しなくていいよ。ここにはオレと千早くんの二人しかいない。もっと開放しなよ。」
ん...............ぁ、...........あぅ............................ん、............はっ、........ん............
天野さんの言葉に従って、神経をその部分に集中すると、言いようのない放出感を味わった。
と思った途端、シーツを掴んだ俺は一気に精を吐きだす。
シーツの上に敷かれた大きなバスタオルに、俺の放った白濁がとめどなく広がるが、頭の中は真っ白になっていた。
「はぁ...........、」
心地よい開放感に自分でも驚いたけど、天野さんにされたことがイヤではなかった事にもっと驚く。
イった俺の身体を支えるように、後ろから抱きしめてくれる天野さんの腕が力強くて・・・・
俺はその腕をギュっと掴んでいた。
「怖いか?」
「・・・え?」
天野さんに聞かれて首だけ振り返ると、そっと俺の顎を掴んでキスをしてきた。
その唇が優しくて、うっとりと目を閉じる。
でも、すぐに離すと今度は俺の身体を仰向けにした。
背中のバスタオルを剥し丸めて床に置くと、今度は萎えてしまった俺のモノを手で扱きだす。
もう、されるがままの俺は、自分から天野さんの唇に吸い付いた。いつの間にか入ったスイッチが、俺の脳裏にこびりついた記憶をよみがえらせる。
昔、桂と交わしたキスを再現するかのように、熱のこもった舌は咥内を這いまわり、自然と隙間を埋めるように俺の指が天野さんの舌に触れた。
すると、唇から離された舌は俺の首筋を這い始める。
ゆっくり首から鎖骨に降りて行くと、身震いがするほど快感を得た。
俺は、その時気づかなかったけど、自分の指を口に突っ込んでいたらしい。
「オレの指を舐めて。」
天野さんがそう言って、俺の口に人差し指を入れてきた。
.....ぁふ...........ん.........
更に快感が高まると、自分では抑えきれなくなって、また放出したくなる。
思わず自分のモノに手を伸ばすと、天野さんがその手を自分の方へと引き寄せる。
手が触れて、天野さんも俺と同じ状態になっていることが分かった。
俺は、夢中でソレを掴むと、自分のと合わせて上下に扱いた。
- これは触りっこ・・・・だよな。
ぼんやりとそんなことを考えながら、また絶頂が来るまで続けた。
はぁ、・・・は、ぁ・・・・・はぁ・・・・・・・・
二人して大きく息をすると、胸が上下に揺れる。
天井に目をやったまま、呼吸が整うのを待っていた俺は、天野さんに腕枕をされていた。
こういうのは、セックスっていうんだろうか・・・・・。
ふと、そんな事が頭をよぎった俺は、横にいる天野さんの方に顔を向けた。
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