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第22話

「副社長じゃなくて残念でした。ねえ、君でしょ?僕から副社長を盗ったのは。」 確かにそうですが、この言い方は腹が立ちます。 この可愛い系男性は、こちらで副社長との逢瀬で満足させる事も、後処理も一度として行わず、自分勝手に毎回資料室を去って行っておりました。 「副社長は物ではございませんから、貴方から去って行かれたのは、そのような態度が透けていたからではありませんか?」 曖昧に、ですが副社長が去ったのは自業自得と含ませます。 ですが、相手の可愛い系男性も余裕が見えます。 「ふふっ、言うね。でも、今日から副社長はここには来ないよ。」 嫌な笑みを浮かべる方ですね。 「それはどういう事でしょう?」 「副社長は僕のことだけが好きって事だよ。」 ピクリと眉が動きそうになりましたが、我慢です。 それに、この方が副社長と復縁したとは思えません。 私のジミーさんにすっかり慣れてしまった副社長が、以前のセフレでは満足出来ないでしょうし、この方も副社長の肛門の具合が違うのが分かる筈です。 安っぽい挑発です、乗る価値がありません。 「そうですか?貴方とこちらにいらっしゃった後、「足りない」と言って毎回自慰されていましたし、こう言ってはなんですが、貴方はノーテクの粗チンではありませんか?」 真正面から挑発してみます。 「なっ!?何て事言うのっ!!僕がノーテクで粗チンなわけないだろっ!!ま、まぁいいや。とにかく副社長はもう僕のだから。ここには僕と2人でSEXしに来る時だけだよ。」 ガララッ、パシンッ 可愛い系男性は顔を歪めて羞恥に染まり、プリプリと怒って資料室を出て行きました。 ふむ、どうやら脅しの臭いが漂っていますね。 そして当てつけるために、本当に2人で来る事でしょう。

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