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私の両親③
「でもさ、パパって今年40歳だよね。身体とか顔とか全然変わってない気がするんだけど。」
「その通りだぞ。初めて触った時……あーもう15年以上も前になるのか…全然変わんなくて、肌とかすべすべだし良い匂いだし、エッチの時もエロくて可愛いし。」
「智裕、鼻の下。」
パパは私と智裕がこんな話をかれこれ5年前からしていることを知らない。教える気もバレる気もないけれど。
「私のパパなんだけど、なんかこう穢しちゃいけない雰囲気というか……俺色に染まってくれ系な可愛い人なんだよねぇ…。最近私が後ろから抱きつくとすごい乙女な反応だし。」
「おまっ!俺の拓海 に触んじゃねぇ!」
「娘だから触って良いんですぅ。パパ独占禁止条約結びましたよねー?」
「今のお前は完全にセクハラだからダメだ!」
「息子だったらアウトだけど娘だから合法。」
パパが可愛すぎてしばしば取り合いになることもある。それで1回ガチで険悪ムードになってパパが泣いちゃったから「パパ(拓海)独占禁止条約」が制定されていた。
「つーか智裕は順調に老けてるし、腹も出てきたよね?」
「………一軍に帯同すると…ご飯がご飯がス●ムくんしちゃって。」
「あーあ、そんなのでパパの夫が務まるのー?」
「すいません、茉莉さん。」
私はクスクスと笑えてきた。クリームサンドを食べ終わったくらいに玄関の扉が開く音がした。私はテーブルから立ち上がると智裕に近づいて話しかける。
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