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私の両親⑥
それから2時間後に夕飯に呼ばれた私。
毎度のことながら智裕が攻めすぎたせいでパパは腰砕けになってしまっていた。
なので智裕の膝の上でパパはご飯を食べさせてもらっていた。
「拓海、お魚食べる?」
「うん。」
「あーん。」
「あー……ん、おいしー。」
ふにゃりと笑うパパは控えめに言って天使。眼福です。
「パパは本当に智裕大好きだねー。」
「まーちゃん…そ、そうだけど……俺は…。」
「はいはい、私が世界で1番大好きなんだもんねー?」
「うん。」
「俺も茉莉が大好きだよ。」
「ありがとう。私は智裕のことラッコの次くらいに好きかな。」
「ラッコ以下⁉︎」
「まーちゃん、そんなこと言わないのー。」
「ごめんねパパ。本当のことだから。」
「お前……俺の友人に毒されすぎ…。」
そんな軽口も叩きながら楽しい食卓を囲むのが大好きだ。
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