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私の両親⑦

 皿洗いや片付けは私がやって、2人はソファでイチャイチャしている。私はキッチンからそれを見ながら脳内で悶えていた。  パパが智裕にもたれかかって、智裕はパパの細い腰に手を回して密着。  時々私の目を盗んでいるつもりでキスをしていた。バッチリ見てるけどねありがとうございます。 「今年優勝したらいいなー。」  智裕はテレビを見ながらふと呟いた。テレビをチラ見すると、ハワイの観光紹介をしていた。 「優勝出来そうなの?」 「トントンかな。」 「じゃあ10月までわかんないね。」 「まーちゃん、智裕くん、何で優勝したいの?」  私もそこそこプロ野球が好きなので話がわかるが、なぜかパパはかなり疎い。それも可愛いんだけど。 「優勝したら優勝旅行でハワイだよ。しかも球団スタッフも家族全員招待。」 「……え、でも…その…俺って籍入れてないし…。」 「大丈夫だよ。茉莉ちゃんの扶養手当も貰ってるし、上司は拓海さんのこと知ってるから。」 「そ、そうなの?……そっかぁ。」 「当たり前だろー、拓海さんは俺の大事なお嫁さんなんだから。」  そう言って智裕はパパの髪を愛おしそうに撫でた。パパは猫のように擦り寄る。天使。  こんな甘々な2人に私はずっと育てて貰った。

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