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パパの心配事③
辛うじて男の象徴は避けてやったが、私は本気でブチギレそうになっていた。
「白間マジで性格悪いわ。」
「ま、親子丼っつーのも悪くねぇだろ♡」
「このドクズ!あーもう同じ空間に居たくないんだけど!とっとと消えてくんない?」
「あとこの問題解いたら帰るわ。ひっさびさにあんな困った顔見れて楽しかったし。」
そう言って白間はサラサラっと問題を解き終えると帰る準備をした。
私はパパに手出しされないように見張る為、玄関まで白間を送る。
「パパさん、さっきは驚かせてごめんね。」
「あ…えっと……俺の方こそ、ごめんなさい…。」
パパにケモミミがついてたら今絶対垂れてる。可愛い…じゃなくて、本当にこんな顔させやがってクソ白間がぁ…!
「また来るよ、茉莉。」
「あ?二度と来んな……っ!」
また不意打ちで白間に抱き寄せられて、口の端にキスを寸止めされた。多分パパからはマウストゥマウスに見えた。
「照れるなって。じゃあな。」
白間は何食わぬ顔でうさんくせぇ笑顔で手をふって家を出た。
「…………………殺す。」
私は殺意に満ち溢れた顔をした。
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