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パパの心配事④

 白間と入れ違いのように智裕が帰宅してきた。 「拓海さん?どうしたの?」 「な、なんでもないよ。ちょっと疲れただけ、かな?」  白間のせいでずっと元気のないパパを智裕も心配していた。なのにパパは取り繕った笑顔を見せている。可愛…じゃなくて、なんだかなぁ。 「まーちゃんも大人になるんだもんね……。」 「は?」 「は?」  パパの突然の呟きに私と智裕は目が点になった。 「ごめんね、まーちゃん……その…今度からパパ、景吾くんが来た時は家出とくからね。」 「………は?ちょっと待て、茉莉。」 「いやいやいや!パパ!私あいつとはマジで何も無いんだって!」 「でも、ちゃんと……その……ひ、避妊はするんだよ?」 「茉莉⁉︎お前どういう事だ!」  やばいやばいやばい!  パパの勘違いがとんでもない方向へと走ってる!そんで「避妊」ってワードを恥ずかしがるパパがエロ…じゃなくて! 「ごめんね……うぅ…。」  しーーーーろーーーーまーーーーーーー!

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