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第2話
少年は気付くと豪奢な寝台に横たわっていた
「起きたか」
その声に少年は慌てて上半身を起こした
「お前の全てを我に差し出せ」
言うが早く、帝王は少年の上に覆い被さった
そっと少年の首筋をなぞり、その絹の様な柔い肌に牙を突き立てた
鮮血が溢れ、シーツに紅の花弁が舞った
「あっ…ああ…」
少年は首筋から送られる熱に悶える
闇の住人の体液は人間の媚薬となる
悶え狂う少年に構わず、帝王はその甘露な生き血を啜り続ける
「…ここまで甘美な血は何時ぶりか。いや、初めてかもしれんな」
腹が満たされた帝王は、少年の首筋から牙を抜いた
しかし少年を襲う灼熱は治まらない
「あつい…ああっあつい」
紅玉の様な瞳から涙を溢れさせ、少年は悶える
「いやぁっあつい…しんじゃ……」
「ああ…忘れておった」
帝王は極上の笑みを浮かべ、舌舐めずりした
少年の薄衣を何ともなしに引きちぎり、秘められた蕾に指を入れ軽く動かす
「あんっ…あ……」
すると少年の悲鳴に嬌声が混じる
少年の蕾は待ちきれぬのか、帝王の指を奥へと飲み込んでいく
「ふふ…これならば飲み込めるな」
帝王は少年の蕾から指を抜き、自身の下肢を寛げ長大な花茎を取り出した
そして花茎を少年の蜜が滴る蕾にぴたりと充て、花茎を突き立てた
「あああああっ!!」
その衝撃と痛みに少年は泣き叫ぶ
「いやぁ!いたい…いたいよぉ」
泣き叫ぶ少年に構わず、帝王は激しく腰を動かす
それに応えるよう、少年の蕾は次第に綻んでいった
「いや…んぅ……ああっん」
熟れた果実を潰す音に混じり、少年の甘やかな調べが響き渡る
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