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第12話

ゆっくりとはるちゃんの唇から自分の重ねた唇を離すと今度は首筋へと唇を這わせる。 身体がビクッとなり可愛声が聞こえてきた。 「感じる?」 「はぁ・・やぁ・・・・・感じちゃうから・・・」 可愛い。 どうしよう止まらなくなってきた。 はるちゃんだと分かった時に俺は今までの思いをぶつけたかったがこんな形ではない。 ゆっくりと今までの時間を取り戻す様に話をしたりしたかった。 けれど俺自身がはるちゃんを欲しがっている。 今までこんな気持ちになる事はなかった。 「かぐちゃん・・・嫌じゃなかったら最後までして欲しい」 「はるちゃん・・・・・」 「僕は初めてで優しくしてもらえたら嬉しいな。ダメかな?」 「ごめん」 そういうとはるちゃんの顔が少し曇ってしまった。 「いいよ。無理言ってごめんね」 俺も初めてで優しく出来ないことを謝っただけなのに最後まで出来ないことを謝ってると思ったんだ。 「ごめんは、俺も初めてだから優しく出来ないって意味なんだ。変な誤解をさせた」 「うそっ、だってあのお店の人でかぐちゃんと最後までした人いるって聞いたから僕はあのお店に通ったんだ」 「どういう事?」 「遊びでもいいから・・かぐちゃんに抱かれたかった」 はるちゃんは大きな目を潤ませながら真っ直ぐに俺を見つめて伝えてきた。 遊びだなんて・・・・・。

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