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第13話
「遊びって・・・それに俺もまだ最後までした事がないんだ」
「えっ?」
「確かにいろんな奴としようとしたが最後になると無理で・・・・・だから俺も・・・・・」
俺も初めてと言う前にはるちゃんの唇が俺に重ねられる。
唇が震えてる?
微かに手も震えてる。
俺は頬に触れているはるちゃんの手を握るともう片方の手ではるちゃんの腰に腕を回して強く抱きしめた。
そこからお互いが求める様に思いのままにぶつかった。
壊さないように優しくはるちゃんを・・・。
「痛かったら言って・・・俺も初めてで痛くしたらごめん」
「かぐちゃんになら何されても平気だよ」
「はるちゃん・・・大事にするからずっと側にいろよ」
「うん」
俺はゆっくりとはるちゃんを傷つけないように俺自身をまだ少し硬く閉じた蕾の中へと沈めていった。
「イッ・・・」
「大丈夫か?」
「平気だから奥まで・・・欲しい」
涙目のはるちゃんが微笑んで俺を見ている。
昔もそうやって俺を見ていたよなはるちゃん。
はるちゃんの気持ちに気付いていたら・・・俺があの時にあんな事をしなければ俺達はこうやっていたんだろうか?
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