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本懐①
役得…チャンス到来…送り狼…事故…計画的犯行………溢れる妄想を頭から無理矢理追い出した。
「ほら、課長。しっかりして下さい!
スーツ脱がないとシワになりますよ!」
「やだぁー。着替えさせてぇ。
その前にお風呂も入りたーい!」
こんの、酔っ払いめ。何でこんなにかわいいんだ?
目の毒、目の毒。
いつものシラフのツンは何処へやら、甘えたくる課長を風呂場へ連れて行き、ネクタイを外してやった。
「後は出来ますよね?ここにタオルと着替え…俺ので申し訳ないけど置いときますからね?」
課長は、出て行こうとした俺の袖を
「…一人じゃやだ」
と潤んだ目で引っ張った。
その破壊力は凄まじく、俺の理性は一瞬で木っ端微塵に砕け散り…完全にハートを射抜かれた…
あー、もーぅ、どうなっても知らないぞ。
俺が仕掛けたんじゃないからなっ!
思わず綻ぶ口元を隠しながら
「…分かりました。でも、後で絶対に文句言わないで下さいねっ!
課長がそう仰ったんですからねっ!」
むうっ と膨らむ頬は子リスのように愛くるしく
て。
震える指を誤魔化し誤魔化し、シャツをひん剥いて現れた上半身は…
鼻血が出るかと思った…思わず鼻を押さえて仰け反った。
そこら辺のエステに通う女よりもキメの細かい滑らかな肌に、薄桃色に色付いた奥床しい乳首が『触って!』と俺を呼ぶ。
むくむくとお育ちになる俺の息子は、はち切れんばかりに主張する。
痛い。マジ痛い。高校生かっ。
前かがみになりながら、無言で課長のスラックスと下着をそっと脱がせると
あぁ…何ということだ…
慎ましやかな草むらから、これまた美しい棒がお出ましだ。
俺の目の前にひょっこりと現れたソレに、そっと口付ける。
「あっ…池本ぉ…何してんだ?」
「いえ別に…ちょっとご挨拶したまで…
さ、あったまって休みましょう。」
俺も急いで全裸になり、課長の前にワザと立ちはだかった。
「…凄い筋肉…お前、鍛えてんだなぁ…」
そう呟きながら、俺の胸や腹を遠慮がちに撫で始めた。
もうその頃には俺自身は先走りを垂らし、ぴくりぴくりと上下に動いていた。
課長の視線がソコで止まった。
ごくりと唾を嚥下する音が響く。
もう我慢の限界の俺は、手を引っ張って風呂場へ連れ込んだ。
シャワーを出しながら、壁に押し付けて唇を奪う。
ぺちゃぐちゅという滑った音は、お湯の流れる音でかき消されていった。
頭からシャワーを浴びせ目が開けられないように仕向け、ボディソープを肌に塗りたくり、双丘に隠された小さな穴にも指を這わせた。
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