9 / 10
本懐②
男同士でどうやるのか、色々と調べは済んでいた。
キツい!
え?彼氏は?
まさか…『攻』と呼ばれる立ち位置?
動揺しながらも指を入れ、1本…2本…と増やしていく。
こりっ とした何かに当たった瞬間
「はうっ!」
と甘い声を上げて課長が仰け反った。
ココか…男が後ろで感じる場所は。
うれしくなった俺は、重点的にそこを攻め始めた。
「あっ…池本ぉ…ダメだ…止めて…」
俺の背中に縋り、爪を立てながら哀願された。
「…ダメじゃないでしょ?
ココ、こんなにして、ぬるぬるしてるじゃないですか。
俺…課長のことが好きです。
あなたが誰かと付き合っていても、必ず奪います。
俺の物にしてみせます。
…愛してます。一生大切にします…」
耳元でずっと甘くささやきながら、傷付けないように解してやる。
時折びくびくと反応しながらもくったりと俺に体重を預ける課長の身体を綺麗にしてやると、もう、指3本入る程に緩んだ穴から一気に指を抜いた。
「ああっ!」
それだけで達してしまった課長を抱いて、バスタオルで丁寧に拭き、ドライヤーで髪を乾かすと横抱きにした。
「煽った責任、取って下さい。」
ベッドに横たえ上から覆い被さると、どちらの心臓の音が分からぬくらいに動悸が凄いことになっていた。
課長は目を瞑ったまま抵抗をしない…できないのか?
俺の欲望はもう押さえることができずにいた。
本能のまま、唇を重ねる。
輪郭を舌でなぞるとゆっくり目を開けて俺を見ると、肩を押し返した。
離れていく唇。銀の糸が…ぷつりと切れた。
「…俺の噂、聞いてんだろ?」
「…あなたが誰かとそういう関係だったとしても、今、肌を重ねあなたを抱いているのは俺です。
今も、これからも。
だから噂はもうありません。」
「モノ好きだな。」
「俺は将来有望な優良物件です。
押さえておかないと後で損をしますよ。
俺を…受け入れて下さい。」
返事を待たずに唇に吸い付いた。
少し開いた隙間に、OKの返事を見出した俺は、舌をねじ込ませてむしゃぶりついた。
キスの間も身体中を撫で回し、乳首をかわいがる。
すぐに芯を持ち固く尖る胸の粒に、こんな身体にしたのは誰なのか と知らぬ相手に嫉妬心が芽生えた。
指で
手の平で
爪先で
散々弄った挙句に口でも嬲りまくった。
うねる腰を引き掴み、柔らかく解れた後孔に口を付けた時
「それは止めて!」
と嫌がられたが、無視して襞の1本1本を舐め尽くし、抵抗できないほどにしてやった。
ともだちにシェアしよう!