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第37話
グチュ、ズッ、……
小屋に小さく響く、卑猥な水音。
両手をだらんと下げ、しなやかな肢体を仰け反らせた白川を抱き抱えながら、教師が何度も下から突き上げる。
……ハ、ハ、ハ、
汗で湿った髪が跳ね上がる度に、白川の顔面が蒼白していく。
「……ぅう、イく……、っ」
律動を止め、白川の腰を掴んで押し込むと、堪えるように呻く。
ぶるぶると震える身体。……瞬間、白川のナカに欲望を放ったのだと悟った。
「……」
こんな……
熱中症になりかかって、見るからに弱っている白川を……犯し続けるなんて……
狂ってる。
完全に、壊れてる。
それも教師が、生徒に……なんて……
「……ぅ″、ぅえぇ″っ、」
解放された途端、床に伏した白川が吐き散らす。
胃が痙攣しているんだろう。酷い嗚咽や異常な身体の震え。心臓が張り裂けそうな程、見ているこっちが苦しい。
「酷いなぁ……」
「……ぇ、ぅ″、えぇ″っ……、」
「そんなに僕との行為は、気持ち悪いか……?」
それまで穏やかだった教師の声色が、不穏なものに変わっていく。
「お前まで、僕を『気持ち悪い』って言うのか──!?」
──ダンッ、
床に叩き付けられる、握り拳。
本能的に振り返った白川が、恐怖に戦く。
ズリリ……
片足を掴み引き摺った後、白川を軽々とひっくり返す。
四つん這いになって白川を上から覆い、乱暴に片足を持ち上げると、いきり立ったモノを最奥に打ち込む。
──ズッ、ズッ、ズッ、
容赦のない抽送。
苦痛から漏れてしまっているんだろう小さな呻きを、堪えた嬌声と勘違いしているんだろうか。
「………ごめ、んなさ……、ぁあ″……!」
「……」
「ごめ……な、さ……っ、」
弱々しい声。
その謝罪と服従に、不穏な空気が少しだけ緩む。
白川の頭を支えて持ち上げた支配者が、汚物に塗れた白川の唇を、唇で塞ぐ。
ちゅく、くちゅ、……
腰をゆっくりと動かしながら、何度も何度も咥内を弄って貪る教師。
何処までも鬼畜で身勝手なこの行為に、反吐が出そうになる。
「……怖がらないで、光」
「……、」
「嬉しいよ。……光が僕で、初めて感じてくれたから」
その科白に、ホッとしたんだろう。
白川の瞼が落ち、力無く顎先が持ち上がった。
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