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とりあえず、1分ほど無視してみた結果
ゆすゆすがゆっさゆっさになった
結構な大振りやなこいつ。ちょっと、肩痛い。
「マジ?」
やっと揺さぶるのをやめたかと思うと絶望に満ちた声が背後から聞こえた。
こいつちょろいな・・・。
「えぇ…どうしよ。んー……。」
ギシリとベッドのスプリングが軋んで後ろが沈み込む。ようやっと諦めたか。
それにこいつは俺の寝込みを襲うことはないらしいという情報が手に入った。よし今度から嫌な時は狸寝入りやな。
ま、なんだかんだこいつ無理やりとか、相手が意識ないままとか愛情が感じられんくって嫌やーってタイプやしな。うん。そういうとこすっきゃで。
ごそり
うーん?俺今そういうとこ好き言うたやんか、なんでものの数秒で裏切るようなことするかなぁこの男はっ!
悠の右手が不埒にも俺のパンツの中に突っ込まれておる。そりゃもう堂々と突っ込まれておるわ。おいこら、触るな、揉むな、手つきがやらしいねん。
って、やらしいことしてるんやから当たり前か。ってちゃうねん。問題はそこちゃう、てか納得すんな俺!
もーみもみさすさすーっと俺の尻ったぶが骨ばっててちょっと湿った掌でこね回されている。
指先でさわさわーっとされるのもこしょばくってぞわぞわするけど、このがしっとされて肉ごとこねられる感じも嫌いじゃない。
「っ、ん…」
やばい、声でる。感じてるのがバレたら狸寝入りもバレるやんな。あかん、それはまずい、声殺さな。
「康太」
あかぁああんっ!そのお耳が幸せCDに収録されてるような声あかん!
何時もは高めな悠の、エロティックに掠れた低めの声が、俺は大の好物である!
そんなやらしい声で耳元でささやかれようもんならひゃわわぁんってなって胸がぎゅんってする。から、こいつのシチュエーションCDなんてようつべのCMだけでお腹…胸?いっぱいやのに。
「康太、こうたぁ、好きだよ。」
こいつ生で耳元に送り込んできおってからにくっそっ!今日もええ声ですねぇ!
「っ、ふー...」
腰のあたりにグリっとナニカがこすりつけられる。こいつ…俺にエロボイスを吹き込むだけでは飽き足らず…いや、違うか、俺が目の前におるのに触れても反応がない寂しさと、ために貯めた欲が耐えきれんくなってのこの発情っぷりやな?
「んっ、くっ、あ…。」
普段かっこ悪いからって声出さへんのに…。そうか、俺が聞いてないと思ってるからか・・・。
あかん、これは勃つ。ていうか、ちょっと勃ってきた。
あかんわ。円周率でも唱えてよう。
3.1415926535……
「こうた…っ」
3.141592…
「あ、んっ…」
3.14…
「んっ、フ、ぅ」
3.
「あ、きもちぃ…。」
・・・。
「俺のケツにこすりつけて一人で気持ちよくなっとんちゃうぞコラ」
「あ、やっぱ起きてた。」
速報:狸寝入り失敗
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