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第7話 仕返し

 ガタン――。  ビクリと身体が飛び跳ね、目が覚める。頭のてっぺんがジリジリする。 身動きが取れない寝袋からもごもごと頭に手を当てる。 見るとパソコンがベッドから落ちて僕の頭に当たったらしかった。 「痛ってぇ」  頭をさすりながら寝袋のチャックを外す。ビールのせいか寝汗をかいている。 喉がカラカラだ。 パソコンをテーブルに置くと目線の先にある隼人さんの倒れたバックから飲み半端のミネラルウォーターを見つけた。 (水、あるんじゃん)  夜空が晴れていてカーテンのない部屋の中が暗がりでも明るい。 スマホを見ると深夜二時を回っている。  すると突然乾いた咳と発作のような呼吸が飛び込んできた。 僕は隼人さんのベッドを覗き込むと獣のような荒れた息使いで今までに聞いたことがない野太い唸り声を上げていた。  明らかに前回より様子がおかしい。  スエットの胸ぐらを自分で掴み、乱れる呼吸に顔面が真っ赤だ。 塩梅のいい体制を探しているのか、何かに追われているみたいに寝返りを打っては唸り声をあげた。 ハアハアと肩で息をして時々吸い込みきれなくて咳き込む。

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