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第9話 Christmas Eve Jazz session
「ドラムはHayato Tachibana!!」
ドラムスティックを持った隼人さんが、エプロンを外しながらステージに上がってきたのである。
ド、ドラム?目を白黒させて開いた口が塞がらない。
隼人さんと目が合うとまた笑われた。
「隼人さん!ドラムもできるの?」
ドラムの席は背を伸ばせば見える距離だった。
「モグリだ。バカ」
小さく笑う隼人さん、僕が女なら確実に恋に落ちている瞬間だった。
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