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第10話 告白
ダウンジャケットを脱いでそのままベッドに押し倒される。
マトリョーシカのように厚着をした僕の服を焦るように剥がしていくと少し乱暴にキスをされ、身体に触れてくる。
「んんっ、隼人さんちょっと待って、」
カーテンもない部屋は外の積もった雪と月明かりが反射して影が出来るくらい明るい。
急かすように僕のワイシャツのボタンを外していく。
「お前さ、誰に処女やったの?」
「へっ?」
顔色を見ると少し苛立っているように見える。これって。
「その辺の男と試してみたの?お前、モテそうだしな」
「隼人さん?」
「とりあえず脱いで」
隼人さんは僕のパンツに手をかけた。
チャックも降ろさずに引っ張るので腰ごと引っ張られる。
僕はさっきの演奏終わりに言った事を思い出した。
隼人さんは勘違いをしている。
「ち、違います、処女って言うのは……」
「は?」
「その……自分でしてみた……みたいな……」
僕の服を脱がす隼人さんの動きがピタリと止まった。
「お前、自分でケツ弄ったの?」
「だって、隼人さん絶対受け身じゃないでしょ」
顔から火が出るくらい恥ずかしかった。
僕は絶対笑われると身構えた。
それでも尻軽と思われるよりはマシだ。
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