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第10話 告白

「痛い?」 「痛くは、ないです」  そう言うとベッド下にあるオリーブオイルをさらに僕の下半身にかけた。 シーツが冷たい。 すると僕の指先に重ねて隼人さんの中指が入って来た。 「うっ」  僕は思わず身構える。 いきなり身体に力が入って呼吸が乱れる。 隼人さんが僕の指の前に滑り込ませて下腹部を押し上げるように動かしてくる。 「多衣良が指を動かしてよ。どこがいいのか覚えるから」  普段呼ばない僕の名前が出る度に僕の興奮が高まる。 隼人さんの声が異様に優しいからだ。 ド#の音に僕はどんどん従順になってしまう。 首筋を舐められ何度も舌を吸い上げられた。 指の動きが激しくなる度に僕は小さく声を漏らした。 口を紡ぐと反対の指を差し込まれた。癖なのだろうか。 「声、我慢するな、興奮するから」  自分じゃない指の動きに反応して熱くなった視線を落とすと、隼人さんの下半身が膨らんでいた。 「僕なんかで興奮するの?」 「するよ」  僕はそっと隼人さんに膨らんだ先に触れる。 隼人さんの下まぶたが痙攣する。 「男にはしないと思ってた」 「そうだな、多衣良以外は勃たねえよ」  僕は茹だったように赤面して、隼人さんを見つめた。 そのままベルトに手をかけ、撫でるように触った。 「な、舐めてみてもいい?」

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