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chapter 04 [a judgment]
いったいどんな体罰が待っているのだろう。せめて村には迷惑がかかりませんように。
静寂がお部屋を埋め尽くす。
ギリギリ、ギリギリ。緊張のせいでひどく胃が痛む。僕は怖くて怖くてギュッと両目を閉じた。
「君がウィル・リーヴィスだね。ようこそ、我が屋敷へ」
入口付近で身体を固くしていると、ご主人様の声は僕が思っているよりもずっと穏やかに聞こえた。
すごく低い声だ。でも威圧感はまるでない。静かで穏やかだった。
それにこの声、聞き覚えがある。
ゆったりとした足取りでご主人様が近づいてくる気配がする。
恐る恐る閉じていた目を開けると、そこには――信じられない!!
僕は自分の目を疑った。だって僕の目の前に立っているのは、ブロンドの髪とオリーブの目。何回も見る夢の中の男の人だったんだ。
「あの、どうして僕のことを?」
「夢の中で会っているだろう?」
男の人はそう言うと、目を細めてにっこり微笑んだ。
(ああ、やっぱり彼だ)
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