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美男子に化けた幼馴染みとの再会

「葵の申し出は嬉しい。でも、蓮は、なかなか人に慣れない。折角入れた保育園も、クラスのみんなで、面倒をみてくれようとしてくれたけど、蓮には苦痛でしかなく、暴れて、泣き喚いて、しまいには逃亡して、いろんな人に迷惑を掛けて三日と持たなかった」 「真生・・・」 ふわりと、温かな何かが、手に触れた。 ドキリとして、目を下に向けると、葵の手が重ねられていた。 憐れむような目で見ないでくれ。 情けなくなるだけだ。 「発達障害・・・今は、自閉スペクトラムといった方が正しいのかな?誰だって、最初は分からないものだよ。俺だって、よく分からなかったし。去年、うちの幼稚園で、初めて蓮みたいな男の子を受け入れた。それで、職員全員が、少しずつ理解を深めていった。真生、全部一人で抱え込もうとするな。蓮には、お前しかいないのだから・・・」 「すまない」 葵って、こんなに優しかったっけ⁉ ふと、そんな思いが脳裏を過ったけれど、目頭がじんわりと熱くなるのは抑えられなくて。 男泣きなど、みっともない。 「遠慮することはない。甘えろ、俺に。なぁ、真生?」 「・・・あぁ・・・ありがとう葵」 「明日の夕方六時。幼稚園に、蓮と一緒に来い、分かったな?」 葵の言葉に頷くのが精一杯だった。 そんな時、蓮がやらかした。 何を思ったのか、葵が腰に巻いていたタオルを引っ張ったのだ。 隠すものがなくなり、彼の陰部が丸見えに。 「れ、蓮‼」 声が思わず裏返った。 なんでこんなにも狼狽えているんだ俺? しかも、年甲斐もなくドキドキしているし。

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