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葵の情愛

前だけくつろげると、充血しきった巨茎が勢いよく顔を出した。 鈴口からは、先走り液がヌメヌメと溢れだしていた。 「無理、そんなの絶対入んないから!!」 頭をぶんぶん横に振った。 「やってみないと分らないだろう」 ぐいっと、脚を大きく開かされた。 恥かしい所をくまなく晒されーー。 絶え難い屈辱からか、涙が溢れそうになった。 「泣くな、真生」 葵の手が、そっと涙を拭う。 「お前の体はとうに目に焼き付いている。どこにホクロがあるか、子供の時の痣がまだ尻に残っているとか、お前より詳しいかも」 ニヤリと笑うと、巨茎を、奥の蕾にあてがい、一気に押し入ってきた。 「あぁ・・・う、あぁーーーーっ!!」 凄まじい圧迫感に息が詰まる。 「すごい締め付けだな。迎のと、俺の、どっちがいい?」 「そんなの知らない」 「なら教えてやる。俺の方が、お前を愛してやれるって」 おもむろにゆるゆると抽送が始まった。 挿入が半ば強引だっただけに。 「葵・・・なんで?」 分からない、彼が何を考えているか。 涙を堪え、今にも、快楽の波に飲み込まれそうになりながらも、涼太の事を思い続けた。 ごめん、涼太。 お前を裏切ってーー。 「やぁん・・・葵、もう許して・・・」 夜の静寂に包まれ、月明かりが部屋の中を静かに照らす。 俺は葵に組み伏せられ、熱く滾るその昂ぶりを、後ろの蕾にズブズブ挿れられ、葵が動く度、声を押し殺し喘ぎ続けていた。 隣の布団では、蓮が大の字で熟睡している。 万一、目が覚めたら・・・。そう思うと気が気じゃない。それを分っている葵は、わざと、弱いところを擦り、ぐりぐりと切っ先で突き上げてくる。 「っあーーっ!!」 その度、甲高い声が漏れ、体を撓らせ、身悶える俺を恍惚の眼差しで満足そうに眺めていた。

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