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償い

「・・・っ・・・ん」 下着の上から何気に触れた己の性器。 手を中に突っ込んで、萎えた茎を手でそっと掬い上げ、おもむろに上下に動かしてみた。 それは、すぐに熱を帯び、先端からはとろりと、蜜が零れ落ちてくる。 「・・・んっ・・・あぁ・・・ん」 茎に蜜を絡めると、クチュクチュと水音がしてきた。 涼太に口淫して貰った気持ち良さを思い浮かべながら、陰茎を扱き続けた。 なかなかイケずにいると、ガタンと音がして、慌てて手を引っ込め、布団を頭から被った。 熱のせいだ、どうにかしている。 急速に冷めていく体内の疼きーー。 「真生、大丈夫?」 涼太がひょっこり顔を出した。 「あれ!?寝てるの?」 再び布団の隣に座ってくる涼太。ガバッと布団を捲られ、目が合った。 「顔が赤いよ・・・熱のせいじゃいよね?」 やはり彼は、勘が鋭い。 いきなり核心を突かれ、返答に困った。 「真生って案外エッチだね」 そう言うなり、布団の中に潜り込んできて、下着の上からぺろぺろと舌を出し舐め始めた。 「りょ、涼太!」 「まだ熱があるんだから、大人しく寝てないとダメでしょう」 「ごめん」 ぶるっと体が震え、思わず甘い溜息が漏れた。 「どうしたらいい?」 悪戯な笑みを浮かべ聞いて来た。 「どうって・・・」 「言わないとこのままだよ」 かぷっと、ズボンの生地ごと甘噛みされ、 「っあ・・・ん」 思わず高い声が出て、慌てて口を押えた。 「お願いだから・・・涼太の口で、ここ、しゃぶって欲しい」 「しゃぶるだけでいいの?」 「・・・・いっぱい・・・いっぱい・・・気持ちよくして・・・」 熱にうなされているだけーーそう、自分に言い聞かせ、恥ずかしいのを必死で我慢しながら、お尻を少し浮かせ、下着ごとズボンを膝の辺りまで下ろした。

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