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第4話 近づく距離。
「あの。。貴方と俺は初対面ですよね?3日間一緒に過ごすって意味が分からな。。いっあっ。」
尋ね終える前に零はベッドに座ると壱の背後にまわり、彼を後ろから抱き締めた。
そのまま彼が自分のシャツのボタンを一つ一つ外して行くのを壱は驚きの余り抵抗する事も忘れ、彼の冷たい指先が自分の肌に触れるのを感じていた。
「。。どうして?」
彼は壱の問いに耳元で囁くように答えた。
『検温するんだろ?話しはそれからにしよう。』
「え?あっ。はい。そう、、ですね」
彼の手が壱の脇に滑り込み体温計を挟んだ。
「あっ。んんっ。」
壱の可愛らしい声を耳にし零の彼を抱き締める腕に力が入る。
『お前。。その声反則だろ。』
「えっ?反則って?」
壱が思わず振り向くと零の顔が目の前に。。
あぁ。この瞳。本当に吸い込まれてしまいそう。。
2人の顔が徐々に近付き、唇が触れ合うまで後少し。。
「は〜い!そこまで!」
大きな声と共に1人の男性が部屋に入って来た。
えっ?
誰。。?
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