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第9話 甘い時間。

「これが零の家?」 『そうだ。』 壱は室内を見回すと首を傾げた。 『どうした?』 「ん〜。死神の部屋ってもっと怖い感じをイメージしてたんだけど、人間の家と余り変わらないなぁって。」 『それは人間が勝手にイメージしたものだろ?死神も人間と同じ神によって造られたんだから大差は無いさ。』 『それに天使や死神は人間に接する機会が多いから、人間に近い生活を送ってる。』 「そっかぁ。なんか納得。」 『そんな事より。』 「え?」 零は壱の手を引き寄せキツく抱き締めた。 壱は零に抱き締められ鼓動が波立つのを感じた。 『壱。お前にまた逢う日が来るなんて夢の様だ。』 「うん。俺も零に逢いたかった。」 2人の顔が近付き、そっと唇が触れ合う。 優しい口付けを何度何度も交わし、やがて深い口付けへ。。 零は壱の薄い唇を舌で舐め上げ、上唇と下唇の間に僅かな隙間が出来ると舌を刺し入れた。 そして歯列をなぞり自分の舌を受け入れる様に促すと、壱は戸惑いながらも自身の舌を零に差し出した。 零は壱の舌を絡め取り、舐めしだいた。 「あっ。んんっ。」 壱の口の端から喘ぎにも近い声が漏れ聞こえ 「ぴちゃぴちゃっ」 水面に触れる様な2人の唾液の音がそれと合わさり、身体中が熱を帯びていった。 不意に零の舌をが咥内から抜かれ2人を繋ぐ透明な糸が名残惜しそうに伝い落ちた。 零は壱の瞳を見つめたまま、彼を自分の下に組み敷くと、シャツのボタンを一つ一つ丁寧に外していった。 シャツがはだけ壱の白い肌が露わになり、零の喉仏は「ごくりっ」と音を鳴らした。 零は上半身を屈め壱の唇、首筋にキスを落とした。 そして既にピンっと張った胸のピンク色をした突起物に唇を這わせ、舌先で弧を描く様に舐めた後、強く吸った。 「はぁっ。あんっ。」 壱は自分の出した声に気恥ずかしさを覚え、両手で顔を隠した。 『駄目だ。ちゃんと顔を見せて。』 零は左手で壱の両手を頭の上で抑え、再び咥内を貪りながら、右手を彼の下着の中に滑り込ませると、既にそそり立ち先端から涎を垂らしている分身を、手で包み込む様にして扱いた。 「ああっ。嫌だ。おかしくなる。。」 零は一旦手を止め、彼のズボンを下着事脱がすと壱の両脚の間に顔を埋めた。 「あっ。なに。。?やめて。。」 壱の細やかな抵抗は零を余計に興奮させた。。

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