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 目を覚ますと、柔らかい羽毛布団に包まれ広いベッドの上に寝かされていた事に涼太は気付いた。  いつの間にか水色のつやつやとした肌触りのパジャマに着替えさせられており、男に触られた箇所は一切べたついておらず、体からはほのかに石鹸の良い香りがする。 (ここは……?) 「目を覚ましたんですね」  視線を横にずらすと肩にタオルをかけ、上半身裸に黒いスラックス姿の京一がいた。 「寒くないですか? もっと部屋を暖かくします?」  涼太は京一の逞しい体に思わず頬を赤く染めて(なま)めかしく吐息を漏らした。 「ゃ、京一」 「なーに? どうしたんですか?」  リモコンで部屋の温度を上げて、ベッドの端に腰かけにこりと涼太へ微笑みかける。 「京一!」  涼太は彼の名前を叫び、羽毛布団を床へと追いやると愛しい人の体を押し倒した。 「京一が欲しい。好き、好きなんだ! お前の事が大好きで、ずっと忘れられなかった。会いたくて、寂しくて、お前がいなくて悲しかったよ」 「…………」  京一の頬に両手を添え、そのまま唇をそっと重ねる。真一文字に引き結ばれた唇を小鳥のように(ついば)み、その後子猫のようにチロチロと舐めた。  京一は無言で涼太の肩を掴み、その体を自分の上からどけた。 「駄目ですよ、涼太さん」 「何でだよ!! お前はもう、俺のことなんか嫌いだって言うのかよ!? っ……」  涼太の頭の中には志村が見せた写真が浮かび上がる。感極まって零れてくる涙を隠すように自らの手で顔を覆った。  京一は楽しそうにフフッと声を弾ませると涼太の右手を恭しく取ると、指先にチュッと可愛いリップ音をさせた。 「違いますよ。俺も涼太さんの事が大好きです。忘れた事は一度もありません。だから……俺に抱かれて善がり狂ってください」  京一は涼太の両手を自身の手と恋人繋ぎさせる形で拘束すると、彼の体の上へと馬乗りになる。驚き小さく開いた唇に舌を入れて噛み付かんばかりの勢いで貪った。 「ふぅ、っん!! んんぅ、あふっ……ん……」  執拗に角度を変えて、息も出来ないほど激しく舌を絡ませ合う濃厚な口付けに涼太はトロンと(とろ)けた眼差しをする。  京一は薄目を開け涼太の体から力が抜けていくのを察し拘束を解くと右手で髪を撫でてやり、左手で涼太の着ているパジャマのボタンを器用に1つずつ外して前開きの状態にし、ズボンと下着を取り去る。 「さっきの男に薬を飲まされて苦しいんですよね。今楽にしてあげます」  涼太のペニスのは彼の頬と同じように赤く染まり、天井に向かって勃ち上がっていた。ふるふると震えながら触れられることを望み、その瞬間をまだか、まだかと期待したペニスの先端からはたらたらと透明な体液がとめどなく溢れていく。  京一は愛おしそうに亀頭に軽く口付ると、ゆっくりと自分の口内へと導いた。 「やあぁっ!! だめだ、京一そんな、汚いから。やめてくれ! あぁ……」  涼太は体を起こし、首を左右に振って突然、暴力のように襲い来た快楽を拒否した。京一の頭を股間からどけようと彼の髪をグイッと掴む。  チュポンと間抜けな音をさせて涼太のペニスが京一の唇から離れる。  京一は髪を引っ張られた痛みと口淫を邪魔された事に不服そうな顔をして彼のペニスの先を指先で軽く掻いた。 「!? ……やあああぁ!!」  痛みと快感の混ざった電流が背中をビリビリと走る。涼太はその衝撃に耐えられず再びベッドへとその身を預けた。 「いたたっ。涼太さん髪の毛抜けたらどうしてくれるんですか。悪戯しないでくださいよ」  京一は子供を叱るようなどこか優しい口調でしゃべりながら涼太の睾丸を転がすようにやわやわと揉みながら、亀頭をクリクリと弄って先走りを着けては竿を上下に擦り上げる動作を繰り返した。 「やらぁ……俺だけ気持ちいいの、やなのぉ。あっ、んうぅ。京一の、触りたい。触らせてよ。はあっ」  涼太は震える手で京一の頭をそっと振れた。 「駄目。昔みたいに扱きあって俺だけイクなんてダサイことしたくない。だから却下です」  そう言って、涼太の自身を再度口に含んで頭を上下に動かし、髪を振り乱して一心不乱にピストン運動をする。もちろん手での愛撫も忘れずに。  涼太は生理的な涙を流し、京一の頭を抱きかかえて喘いだ。口から顎へと唾液が伝い、シーツに染みを作っていく。  次第に彼の体は強張り腹筋とペニスがピクピクと痙攣し始める。 「!? あっ、くる……でる。でちゃ、でちゃう。 もう、無理! でちゃうよぉ!!」 「ちゅ、じゅっ、ぷっ、いいよ。涼太さんの精液全部飲むから我慢なんてせずに心置きなく出してください。じゅぷ、んっ」  京一は一層激しく頭を動かし口をすぼめ、ストローでジュースを一気に吸い上げるようにペニスを吸引した。 「やああぁ!! あ、あ、あっイク! イっちゃ!? ……ん、んうぅ!! はあ、はあ」  涼太の腕がズルッとベッドの上へ落ちる。  陸に上げられた魚のように体をひくひくとせ、どこか不安そうな眼差しで京一を見つめていた。  京一は喉元を上下に動かし涼太の出した精液を味合うように時間をかけて飲み干すと、猫のように舌なめずりをする。
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