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第24話
透は結空をじっと見詰める。
熟れたように赤く色付き、ぴんと張り詰めた乳輪と乳首。
もじもじと結空が腰を動かすと、ピンク色した結空の性器もゆらゆらと揺れた。
内股からは尻から溢れたとろりとした体液が流れ落ち、体育倉庫には男を誘うΩのフェロモンが、むっと立ち込める。
透の喉がこくりと鳴る。真っ直ぐな視線には熱が籠っているのがわかった。
「触ってほしい……」
「どこを……?」
「どこって……、お尻と、胸と、ちんちんも……」
「全部?」
結空はこくりと頷いた。
「わかった」
結空は両手を伸ばして膝立ちであぐらをかく透の胸に縋りつく。鼻の奥に透の匂いが流れ込んで腰がかくかくと刺激を求めて揺れた。
「結空ってすごく、エッチだね」
「ぁっ……」
耳元で囁かれ、張り詰めた乳首がきゅっと絞られるように疼いた。性器の先端からは透明な先走りの汁が溢れ、尻の奥からこぷりと新たな蜜が溢れる。
透は結空の白い胸をぺろっと舐め上げて、尖った乳首に吸い付いた。
「あぁっ、んっ」
舌先で弾くように乳首を何度も突かれ、乳輪をじゅっと吸い上げる。
透の口内で舐られ、甘噛みされ、じんじんと痛みを感じたが、それすら快感へとすり替わって結空の股間をどろどろにした。
「とおるっ……おしりっ……も、い、入れてっ……」
「結空、エロすぎ……」
顔を上げた透と目が合って結空は泣きたくなった。
まさか自分が幼馴染の男友達とこんなことになろうとは、ついこの間までの自分では考えられなかったことだ。本当はこんな自分を見せるのは絶対に嫌だ。友達に性欲処理をしてもらうなんて、どう考えても普通じゃない。
優しい、αの透。本来ならば、普通に女の子と恋愛している筈だっただろう。
それを自分が邪魔しているのだ。
心苦しい結空の心情とは裏腹に、結空の体は更なる刺激を求め、透に縋りつく。
ずっ……と、透の細長い指が1本、後孔に埋め込まれた。
「んんっ……」
遠慮がちに透の指が抜き差しし始める。
「あぁんっ、あっ、あっ、」
中を探られるともうダメだった。理性が崩壊し結空の声が甘く、いやらしく、変化する。
上気した頬、小振りな鼻とそれに見合った小さな口から赤い舌が覘き、丸く茶色い瞳は潤んでいる。黒いショートヘアがさらさらと揺れた。
それを透がうっとりとした雄の眼差しで見詰めているとも知らず、結空は空いている手で自分の乳首を捏ね始めた。透が2本、3本と指を増やすがスムーズに中へ入り、可愛い結空の声に合わせて中をかき混ぜなが上下にピストンを繰り返した。
「あんっ、んっ、ぁ、あっ、あっ、や……」
「結空、可愛い……もっとしてほしい?」
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