優しい透の声には欲情している色が含まれている。呼吸が幾分か荒い。 結空の尻から溢れ出る蜜が指に絡んで、出し入れされる度に、じゅぷじゅぷといやらしい水音を立てた。 窄まりの中、入ってすぐの辺りを、ひっかけられるように指で押され、結空の体がびくんっと跳ね上がる。 「ひっ、やっ、そこ、だめっ、ああぁっ、へんっ、そこ、へんになりそ……っ」 「ここ？結空のいいところ」 透の指が結空の感じる場所を探り当てた。 何度も何度も絶妙なタッチで触れられて、結空の勃起した性器から、触れてもいないのに白い液体が零れ落ちる。 結空は自分の乳首をきゅうっと摘まんで頭を振り乱す。 「あっ、あっ、も、やっ……、ぁんっ、んっ……」 「結空のここ、擦ったらすぐいっちゃいそうだね」 透はピストンを繰り返しながら反対の手の指先で結空の性器をちょんとつついた。 「あぁっん……！」 「結空がこんなにエロいと思わなかった。堪んない……」 「とおるっ、とおるの……入れ、てっ……もっと、もっと太いの……ほし、ぃ」 「結空……」 結空の熱い視線が透の股間に注がれた。 ーーーほしい。 あの中で昂る透自身を、自分の中に埋めてほしい。 透の男根が勃起しているのは制服の股間部分がテントを張っていたので一目瞭然だった。 甘やかで優しい香りが、結空の鼻腔から頭へ信号を送る。 透のはすごく硬くて、太くて、長さもあって、自分の尻を満たしてくれると。 「ね、とおる……おねがっ、入れて、入れてっ……！」 結空はより艶めかしく腰を振り、透を全力で誘惑する。 「結空、赤ちゃん出来ちゃうよ」 「んんっ、やっ、……入れてぇ……」 赤ん坊ができようができまいがどうでもいい。 今の結空は目先の欲求をどうにか解消することだけでいっぱいいっぱいだった。 熱く疼く尻を太いもので満たされたい。 気を失う程、奥を突かれたい。 屹立した性器を擦って精子を出したい……！ 「だめ、こんな状態でセックスしたら高い確率で妊娠しちゃう」 「……っ、だめっ……？ど、して？」 「うん。今日はだめ。俺も物凄く我慢するの辛いけど……。結空、キスしていい？」 「なん、で？」 なんでキス？ 結空の頭の中は尻を熱い性器で貫かれること一色に染まりまるで周りが見えていない。透の心の中まで汲むことは、この時の結空には出来なかった。 「なんでって……。ううん、やっぱりいいや、ごめん忘れて。ほら結空、こっち集中して、いっていいよ」 透は指を尻に突きたてながら、結空の性器を握って強く擦りあげる。 「ひあ、あっ、い、いくっ……！」 「結空、大好きだよ」 「ひゃあっっ、ぁんんっっ…！！」 前からも後ろからも、こぷこぷとΩの匂いを濃密にさせた体液を零して、結空は果てた。