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第76話
曽根崎があの時のことを気にしていたなんて。
思いもよらない謝罪の言葉に、結空の胸がざわめきだす。
気のせいかもしれないけど、ちょっと優しかった……。
それに謝ってくるなんて。
槍でも降ってきそうだと思った。
そんなことを思いながら部屋に残された結空は大きく深呼吸する。
曽根崎の匂い……。甘い……。
腰の辺りがずっとジンジン痺れるように甘く燻っている。
部屋には溢れ返るほど、結空のフェロモンと曽根崎のフェロモンが充満し、結空はドアを閉めると鍵をかけベッドの中へ潜り込んだ。
口移しで貰った桃のキャンディをころころと舌で転がしながら、すぐさまパジャマズボンの中へ手を入れる。
曽根崎がここへ来てほんの数分、抱き締められてキスされて。それだけなのに、中はぐっしょり濡れていた。
その滑りを指で掬って後孔へその指をぐっと押し入れる。
「ふっ……んっ……、あっ、あッ、んっ」
前を擦りながら、後ろを掻き回し、曽根崎に優しく抱かれる自分を想像しながら、身体の熱が治まるまで自分自身を慰めた。
あんな奴、好きじゃないのに……!
そう思いながらも、尻の最奥を曽根崎にずんずん突かれることを想像し、何度も射精し、何度も尻の奥でオーガズムを感じ尻孔をひくひくと痙攣させた。
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