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第121話
結空は手足をばたつかせ抵抗しようとした。
だが足首を掴まれ、逆に大きく脚を開かされてしまった。
「本当は優しくしてあげたいんだけど、こんなに暴れて君は本当に悪い子だな。あの時もここで見た不良と一緒だった。キスしてフェラされて、甘いフェロモンぷんぷんに垂れ流して……。あの時から決めてたんだ。この学校の実習生になって君を更生させたいって。Ωはもっとしとやかに、控えめに、ひっそりと生きていかなきゃダメなんだ」
「え……あの時って……。俺が曽根崎と河川敷に居た時のこと……?」
「そうだよ。よく覚えてるね。あの場所に実は俺も居たんだ。君たちは夢中になってたから、周囲の目なんて気にもならなかっただろうけど」
「俺がこの学校の生徒だって、どうして……」
「そりゃ制服見ればわかるだろ。俺はここの卒業生なんだから」
片貝は結空の剥き出しにされた股間をじっと見詰め、目を細め舌なめずりをする。
発展途上の結空と大人の片貝ではどう考えても力の差は歴然だ。体格的にも形勢逆転は見込めないだろう。
(どうしたらいい……)
「まぁそんな細かい話しはどうでもいいんだ。要はあの時の野外での淫行、それからここでこれから不純同性交遊しようとしていたこと、それらを正してあげたいんだよ。Ωがフェロモン垂れ流して目立った行動をするとこうなるんだってことをしっかりと身体に叩き込んであげるよ」
片貝の話しでは、結空が2年生であった中頃に起きたことを片貝は知っていた。
そこからずっと結空をつけ狙っていたことになる。
「は、犯罪者はあんたの方だ!ストーカーだろ!」
「先生に向かってその態度はなんだ!?口を慎みなさい!」
片貝の手が結空の頬を張る。パンッと乾いた音が部屋に響き、結空の瞼の裏側がチカチカと点滅する。
「ひどい目にあいたくなかったら、……そうだな、自分でお尻を広げて穴の中を見せながら、先生のおちんちんで僕をお仕置きしてくださいって……言ってごらん」
張られた頬がじんじんと熱く痛んだが、それよりも片貝の異常さにぞっとした。
これ以上抵抗すれば本当に何をされるかわからない。しかし片貝の要求を呑むことも心底嫌だった。
「先生って……あんたまだ見習いだろ」
「うるさい!!」
結空が何を言っても聞き入れるつもりはないらしい。
再び結空は強く頬を張られ、自分の歯で頬の内側が切れたのがわかった。
「言ってもきかない子にはやっぱり身体で教え込むのが一番だな」
そういうと片貝はワイシャツの胸ポケットからボールペンを取り出した。
恐怖で竦んでしまった結空の性器をきゅっと掴み、ふにゃふにゃのそれを扱きながら、濡れていない後孔にボールペンをぷすっと刺し入れた。
「い、痛いっ!」
「痛くなきゃお仕置きにならないだろう。どうせそのうちびしょびしょに濡れるんじゃないか。Ωなんだから。あぁ気持よくなっちゃお仕置きにならないなぁ。困ったな」
「あぁっ、いっ、痛いっ、痛いっ」
結空のフェロモンは後孔を開かれたことにより、多く放出された。けれど心理的なものが作用して潤滑剤となる愛液がなかなか湧き出ない。
乾いた匂いだけが部屋に充満し、そこに快楽は一切存在しなかった。
片貝がボールペンを抜き差しするが、濡れない後孔を擦られるのはヒリヒリと痛むばかりだ。
しかもクリップがついている側で抜き差しされるので、クリップの突起が孔の入口に引っかかる。
片貝がそれを力強く繰り返すので、次第に痛みは激痛へと変わっていった。
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