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第137話

開いたドアの先に不機嫌そうな顔をした曽根崎が立っている。 「抜け駆けなんてしてないよ。結空が曽根崎の匂いに気付いてこんなになっちゃったんだ。まぁ、こんなにならなくたってこっちは我慢の連続だったけど」 「はぁっ……、透、早く……」 結空は透の下でもじもじと腰を捩り、尻朶を揺らしてその奥へ自ら刺激を与える。 「おい結空、お前月岡だけじゃ足りねぇはずだろ。目の前にもう一人の番がいるってのに勝手におっぱじめてんじゃねぇ」 結空の発情を強く誘発させる曽根崎の匂いが結空の理性を奪っていく。 「だって、だって……、じゃあ早く曽根崎もこっちきて……。あつし……」 結空が曽根崎をファーストネームで呼んだ途端、透がむっとした顔をして結空の乳首を身に着けていたニットの上からぎゅっと掴んだ。 ぴりっとした痛みが胸に拡散し、しかしやがて甘い疼きに変わる。 「ひあぁんっ、あっ、とおるっ、痛いっ」 「あ……ごめん。だって、結空が曽根崎を名前で呼ぶから」 「んんっ、俺はっ、透も好きだけど、曽根崎も、好き……、だからっ、名前で呼びたい……っ」 「はぁ……、わかったよ。じゃあ俺も曽根崎のこと名前で呼ぶことにする。だから曽根崎も俺のこと透って呼んでもいいよ?敦?」 「はぁ?んだよそれ。気色わりいな。……まぁ結空がそう言うんなら仕方ねぇけど」 透にも曽根崎にも「結空」と呼ばれ心の底から嬉しく思うし、透と曽根崎がお互いを名前で呼び合う姿を想像するだけで、心臓が壊れてしまいそうなほどドキドキと胸は高鳴って乱暴に掴まれた乳首はピンと勃ち、下半身に血が集まる。 「あつし……」 結空は組み敷かれていた体を反転させて四つん這いになり、どんな目で見られているかも知らないで透に背を向け曽根崎の方へ顔を向けた。 透の目には頼りなげな結空の背中が映り、少し視線を下げれば細い腰に淫靡な匂いを湛えた丸い尻。 透は迷わず結空のジーンズを背後から剥ぎ取り、白い尻を剥き出しにした。 尻と下着の間を透明な粘液が伝う。 「結空、お尻から糸ひいてる。ほんとにエッチな体だね」 透が結空の尻朶を掴み左右に広げ、何の躊躇もなくそこへ顔を埋めた。 曽根崎へ顔を向けた筈なのに突然後ろから攻められて、否が応でも結空の意識は透に引っ張られる。 「ひゃっ、やっ、とおるっ、そんなとこ舐めちゃ、ダメっ、汚い……っ」 ぴちゃぴちゃと体液を舐め取られる音に舌の感覚が気持よくももどかしく、更に透の唾液に混じるフェロモンを感じて結空は腰を振った。 「あっ、あぁっ、やっ、とおるぅっ、いやっ……やっ、やぁ、んっ……」 無意識に尻を振る結空を見て曽根崎が目の前までやってくるが、後孔を舌で解される感覚に蹂躙されてそれどころではなかった。 気付くと鼻先に強い曽根崎の匂いを感じ、結空が弾かれたように顔を上げた。 曽根崎が目のまえで膝立ちになり、履いていたカーキ色のパンツを下ろしツンと上向いた逞しい性器を結空の顔に突き付けている。 匂いも、曽根崎のビジュアルも、結空にとっては興奮剤として大きく作用し、煽られた結空はとろりと蕩けた表情で曽根崎を見上げた。 結空を見下ろす曽根崎もまた、発情したオスの獣のように目をぎらぎらとさせ、それでもそのぎらついた瞳の中には結空に対する愛情がどことなく滲んでいる。 結空は突き出された曽根崎の勃起した性器を迷いなく小さな口に含み顎を上下させて口淫した。 太さと長さがある曽根崎の性器は結空の小さな口いっぱいに頬張られるが半分しかその口には収まらず、到底満足できる程ではなかったけれど、結空の可愛らしさに曽根崎の理性は容易く飛んでしまいそうだった。 曽根崎の手が優しく結空の頭を掴む。 「ん、んふっ、んんっ……」 後孔からの刺激と口を出入りする曽根崎の男根にひどく興奮し、結空の幼い性器はふるふると揺れ先端からは透明な汁が滴り落ちる。

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