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第143話

「俺達の愛を一緒に受け止めてくれる?結空」 透が真面目な声で結空の耳に囁いた。 なんとなく悟った結空が、こくこくと、何度も首を縦に振る。 「大丈夫。怖くない」 「うん……」 「痛かったら後で俺らのことぶん殴っていいからな」 「うん……」 結空の返事を合図に、後孔がみしみしと音をたてるように軋んだ悲鳴を上げながら広がっていく。 「ひ、あ、あ、あぁぁぁああっ……!!」 「ほんとだ。思ったよりも柔らかい。でもキツい……、っ」 「結空、身体の力抜け。俺に凭れろ」 「やっ、お尻っ、裂けそう、やだっ、やっ、……ゃっ」 結空の後孔には透と曽根崎、2人の欲望が挿入されて、孔の中でぎちぎちになっている。 これではお互いにきついし苦しい。 「結空、キスしよう?」 「ひっ、やっ、やだぁっ……」 とうとう泣き始めた結空の涙を透の舌が掬っていく。 途切れ途切れに声を上げ、呼吸の荒い唇を優しく塞ぐ。 「んふっ……んんっ……」 透が舌で慰めるように結空の口腔の粘膜を優しく擦る。 次第に結空も舌を絡めて透に応え始めた。 (そうだ。大丈夫だ。透はずっと、子供の頃から、俺を守ってきてくれた。透がそんなひどいことをする筈がない。敦だって。俺は2人を信じてるし、愛してる) 結空の固まった身体が徐々に弛緩していく。 孔の締め付けが緩んだと同時に2人も限界だったのだろう。すぐに腰を入れられて、結空は2人の欲望を突き入れられる。ゆさゆさと上下に身体が揺れる。 なんて力強く動くのだろう。 「ふうっ、……んっんっ、んんっ、んぅッ……!!」 みっちり塞がれた後孔の中で、前立腺は潰されるようにして擦られ、尻の奥深くで子宮口をトントンと突かれて、気絶してしまいそうな程、快感の波に襲われた。 透のキスが結空の喘ぐ声を飲み込んで、鼻から声が漏れ出たが、それはどろどろに溶けた甘い声だった。 何度も突き上げられ、結空の性器からも精子が零れる。 何度も零れるので、次第に精子の色が薄くなり、最終的には透明な液体へと変わっていった。 「結空、可愛いっ!俺の子供を産んで、結空っ!いくよ……!」 「るせえっ、結空は俺の子を孕むんだよ!結空、結空……っ」 「ひゃあっ、あうっ、……あうっ、いい……きもちいぃよぉ……っ、ひあ、あ、あぐ、いく、いっちゃうぅっ……!!」 ほぼ3人で同時に達した。 前後不覚に陥りながら結空は果て、絶頂を味わうとともに身体をひくんひくんと震わせて、その身体を後ろにいた曽根崎に預ける。尻の奥に2人の精液が注がれるのがわかって、この上ない幸せを感じた。 αの射精は長く続く。 どくどくと脈打つ性器をお互い感じて、透と曽根崎は少し後悔した。 「くそ。寝室行きゃよかったな」 「うん……そうだね。でも見て敦」 「あ……?」 「ほら、結空が笑ってる」 曽根崎に凭れた結空は、微笑みながら眠っている。 「くっそ。マジ可愛い、こいつ」 「あー。デレてる。それ、直接結空に言ってあげなよ。喜ぶんだからさ」 「うっせ」 こうして2人は多幸感溢れる結空の寝顔にしばらく見蕩れたのだった。

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