部屋に入り、みずきは買った物を片付け、タオルを持って来て、アキラに渡し、アキラの髪を拭いてあげてから自分もざっと拭く。 「今、風呂沸かすから、冷房はどうする？」 「サンキュー、濡れてるからしばらく付けなくていいよ」 せかせか働くみずきとは対照的にのんびり答えるアキラ。 「わかった」 風呂場に消えるみずきを見送り、リビングのソファ付近まで来て、服を脱ぎ始める。 「っ！アキラ、服脱ぐのか？」 戻ってきたらちょうど上着を脱いでいるところで… アキラの着替え姿を見るのが苦手なみずきはかなり慌てながら聞く。 「うん、濡れてるからな、着たままだと身体冷えるだろ？」 アキラは普通に答え、服を脱いでタオルで拭いている。 「あぁ、じゃ、何か着るもの持ってこようか」 ごもっともな返答に、目のやり場に困りながらも提案するが… 「どうせすぐ風呂入るし、いいよ、風呂わくまでだから大丈夫だろ？」 そのうちアキラはズボンもランニングも脱いでしまっている。 「ぁ、アキラ…」 「ほら、みずきも脱げよ、オレより濡れてるんだから風邪引くだろ」 そう近づいてくるアキラにドギマギしながら慌てて視線を逸らすが…