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第6話

アキラは構わずみずきの濡れたTシャツを脱がそうとする… 「わ、分かった、ちょっと待って!」 そんなアキラを制してバタバタと脱衣所に走っていくみずき。 「おーい、逃げなくてもいいだろ」 動揺するみずきをみてクスクス笑ってしまう。 みずきは脱衣所で上半身だけ脱いで肩にタオルをかけた姿で戻り、さらに大きめのバスタオルを持って来て、素肌剥き出しのアキラの肩にかけてあげる。 「とりあえず風邪引いたらいけないからかけてくれ」 「はいはい、ありがと」 掛けてもらったバスタオルを軽く直しながらお礼を言ってソファに座るアキラ。 「っ、逆に、それは…」 バスタオルから際どく覗く胸やら臍が余計に色っぽさを際立てしまって… やはり目のやり場に困ってしまうみずき。 「ん?お前もズボン脱いで座れば?」 「いや、ええと、風呂見てくる」 再び微妙に視線を逸らしつつ、そんな襲ってくださいと言わんばかりの格好のアキラのそばには行けず、必要はないのだが風呂の様子を見に行こうとする。 「みずき、大丈夫こっちきて」 風呂は勝手に湧くから、と笑いながら、さらに呼ぶが… 「その格好は刺激が強すぎるから」 やはりそばに行けないみずき。 「なんで、好きなだけ見たらいいだろ」 「アキラ、」 「ほら、お前の好きなカラダなんだから」 みずきのそばに行きながら誘うように囁く。

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