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第8話

けど、今こういう関係になってるってことは、みずきも…あいつらと根本は変わらなかったってこと。 性格がおとなしいだけだったんだよな。 身体目当てじゃないとか、勃ってるのに何言ってんの?ギャグにしか聞こえない。結局ヤりたいんじゃんって笑えてくる。 だから、お前が身体目的でも、やっぱりそうだよなって思うだけ。 どうせ、オレを好きになる奴なんかいないんだから… 別に…いいんだよ…。 「…アキラ、」 身体が好きなわけじゃなくて、身体も好き、アキラが好きだと言うこと、けれど、どういう風に伝えればその気持ちがアキラに伝わるのか… 言葉が続かないみずき。 「みずき、しよ」 構わず、みずきの頬に触れ柔らかく誘う。 「……」 アキラからの誘いにドキドキしてしまうが、 このまま抱いたら身体目的だと肯定してしまうようで…首を横に振ってしまう。 「ん?」 「……俺は身体だけ求めてる訳じゃないから」 「ん、分かってる」 どこまでも真面目なみずきを見て、クスッと笑う。 「…アキラ」 「でもオレは、みずきに求められるのは嬉しいって思ってるけど?」 「…アキラ」 その言葉にさらにドキッとしてしまう。 そして、 「誰にも、抱かれなくなるよりはいいから」 やや俯き、ぽつりと付け足す。 遠くない未来、病気のせいで誰からもそういう対象に見てもらえなくなる時がくる筈だから… 自分の身体で嬉んでもらえてるうちは…身体目的だろうとなんだろうと…優しく抱いてくれたら嬉しいから。

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