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第3話

「高槻くん、ちょっと」  出てきたばかりの仮眠室に戻る阿良々木について部屋に入ると、二段ベッドの上の段に手を突かされる。自然とスカートが上がった。 「なんですか?」 「君、こんな格好で仕事になると思ってるわけ? 点滴の交換のときそうやって腕を上げたらベッドにいる患者の視線はどこに向くと思う?」  そう言いながら阿良々木は二段ベッドの下の段に潜り込み、座った。 「えっと……点滴の管、ですか?」 「そうだな。点滴の管を見て、それから……君の腰の辺りを見て、それから際どいところまで持ち上がったスカートの裾を辿って引き締まった腿だとかを見るだろうな」  阿良々木は患者の視線を示しているとばかりに、ペンライトで高槻の身体を照らしていく。カーテンの引かれた仮眠室は暗く、ライトがどこを照らしているのかは一目瞭然だった。 「横になっている患者にはどう見えるだろう……ああ、スカートの裾から少し見えているよ。白……白だな。君、白い下着を着けているのか?」

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